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殺人に時効は必要なの!?

世界に冠たる日本の警察の犯罪捜査力を信じていたが、今朝の「毎日」1面の『殺人時効 5年241件 成立後名乗り出も』を読んで、一寸揺らいできた。というのは、法務省の「犯罪白書」にも、その殺人事件の検挙率は年々上昇、H18年など96.8%を数え、世界でもドイツと競うハイレベルな数字だと聞いていたからだ。だが、この年の「時効」が54件だから、検挙率のベースとなっている「殺人認知件数(犯罪捜査で殺人と認知されたもの)」、1309件の4.1%に当たるし、241件丸々未解決とすれば18%ダウンすることになる。となれば殺人検挙率もあまり誇れたものでなくなるのだ。しかも殺人発生数そのものが10万人当たり0.62人と世界最小だけに、分母が小さい分、一層、捜査がし良いということになり、この検挙率もたいしたことに思えないのだ。これって酷な見方!?

処で、同紙は3面にもこのニュースに関連して、『凶悪事件時効廃止を 科学捜査進歩、数十年後も立証』と題し、時効制度の廃止を訴えている。そして、その理由を「DNA鑑定など科学捜査が進歩した今、殺人など重要事件の時効はなくすべき時期に来ている」というのだ。そういえば、「産経」も社説(08.2.3)、『殺人時効民事訴訟 もう”逃げ得は許さない』で同様に時効制度の見直しを示唆している。即ち、足立区の小学校女教師殺害で時効後に自首してきた男性を訴えた損害賠償裁判で除斥期間(民法における時効制度)を認めぬ判決がでたことを歓迎。時効見直しにまで言及しているのだ・・。

それに引き換え、自らの記者2名が支局で殺傷された「朝日」はその記者の妻が「殺人罪に時効はなくてもいいと思います」と無念を訴えているのも無視、うんともすんともいわない。よほど、この会社、被害者の人権より加害者の人権の方が大事なのだろうか(?)。

閑話休題。処で、公訴時効(刑法上の時効)だが、この制度の存在理由は良く知られる処で、①時間経過で証拠が散逸する ②長期捜査は納税者の負担になる ③犯人は長時間罪の意識にさいなまれる等々がある。即ち、①②は犯罪立件の立場より、物理的に無理とするものだ。そして、③は「刑罰」の目的論から来ているようである。

だけど、法はあくまでも社会規範であるから時代とともにあるべきで、必要とあれば融通無碍に対応してしかるべきだと思う。だからこそ、先年、殺人の時効が短すぎるとの世論に答え、15→25年に延長されたのであり、今又、時効撤廃論が議論されるに及んだのだろう。そして、撤廃論者の主張する根拠は、①の問題も昔と違って、事件を風化させない方法はいくらでもあると言うのだ。その一つが髪の毛一つ残っていれば犯人を特定できるDNA鑑定であり、そのほか科捜研の科学的データであると説く。又、②の問題も捜査は現行どおり25年で打ち切って良し。後は米国の様に、「cold case(未解決)」を取り扱う専従班に任せればよいと・・。

余談だが、前述のごとく、殺人事件の迷宮入り、時効の増えている理由も捜査経費の不足と無縁でないと思う。恐らく予算の関係上、捜査員も捜査期間も満足に取れず成果が上がりにくいのだろう。いやそれだけでなく、犯罪の立件すらおぼつかないという。何かのTVでも報道されていたが、、不審死の取り扱いで検視に付さず、「自殺・事故死」で処理するケースが多いとあった。もし、これらの中に犯罪性が存在すれば、社会治安上、由々しき問題である。又、それを「納税者の負担」の問題にすり替え、時効の免罪符にするとは本末転倒でないのか。

そして、③つめの問題も、「もう十分苦しんだからいいのでは」とか「国民の関心が去ったから、一般人の犯罪を抑止する効果はなくなった」と理由にするのも極めて納得しがたいことだ。犯罪はあくまでも、「因果応報」であるべきで、被害者の気持ちを考えれば、一層、犯罪者が罪に服すまで罪は消えてはならないと思う。

よく、刑罰の目的で「教育」や「予防」を説く人は、「罪を憎んで人を憎まず」を持ち出す。なるほど、そういう考えもなくはないが、罪の内容次第であろう。そして、罪を罰する行為そのものは、「因果応報」で、当然、罪の重さに従って、償いをしてもらわねばならないだろう。となれば、人の命を簒奪していて、上手く逃げ延びれば、許してあげましょうでは、どう考えても変!・・。マッシーパパは断固、「毎日」に組みするものであります!。

ともあれ、マッシーパパは時効を隠れ蓑に逃げるまわる犯人を絶対許せない。特に、あの英国人女性を惨殺した市橋の逃亡だが、どうせ、あちらの人の地下組織ででも上手くかくまって貰って海外に逃亡したのだろう?(そうでも考えないと、この狭い日本で足跡、一つ見つからないのは異常!?) だからこそ、二度と大手を振って歩かせない為にも、絶対殺人時効は認められないのだ・・。♪

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「つまり、時効制度は犯人のためにあるわけだ。」〜本分より〜 「毎日毎日、今日捕まるか、今日捕まるか……。ダメ、だったね」。「…犯人は今ごろ笑っているでしょう。『やったー』って」... [続きを読む]

受信: 2008年7月15日 (火) 21時19分

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