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産経新聞の大誤報! 桂三枝の「文枝」襲名記事はどうして掲載されたのか!?

元旦早々、「産経」が、落語家・桂三枝の「桂文枝」襲名と弟弟子の桂きん枝の「桂小文枝」襲名を一面にドーンと報じて、反響を巻き起こしたという。

そして、これが正真正銘の誤報、「事実無根」だと三枝が所属する吉本興業関係者は呆れるのである(http://news.livedoor.com/article/detail/3965996/)。

実はマッシーパパは知る人ぞ知る(?)、大の落語ファン。この「産経」ニュースを見て思わず我が目を疑ったものである。何しろ、記事には御両人の業績をたたえ、如何にも当然視、おまけに五代目文枝の未亡人を登場させ、「名跡が弟子に受け継がれるのはうれしいこと」と言わせているのである(http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090101/tnr0901010121000-n1.htm)。

それにしても、新聞社の誤報が多すぎる。古くは「朝日」の長野の地方記者が同県の田中知事の新党結成に関し、取材もしないのに恰もしたような記事を書いている(05.8)。又、「読売」も石原裕次郎記念館の入館者が落ち込んでるというだけで、「閉鎖が検討されていた」と憶測記事を書いて、石原プロに迷惑をかけている(08.5)。さらには「毎日」も、元厚生事務次官宅が相次いで襲撃された事件について、「Wikipedia」に犯行を示唆する"予告"書き込みがあったとする誤報を伝え、「おわび」を掲載したばかりである(08.11)。

ではなぜ、当事者にちょっと、念を押せば済む、こんな単純な誤りを犯すのであろうか?

言うまでもなく、記者の思い込みも大いに原因してるだろう。又、なかなか、裏を取る取材が困難な場合もあるだろう。その上、取材の周辺から「らしき」」情報が流れてくれば、ちょっとでも、他社を出し抜こうとしてガセネタでも飛びついてしまうのかも。その典型が、先日の報道各誌が一斉に報じた「小室KEIKO離婚」の大誤報。そしてそのことは、

「小室の逮捕当日、KEIKOはすべての取材をシャットアウトし、コメントすら出そうとしなかった。それで、報道関係者はKEIKOの周辺に取材をかけ、その中で、ある関係者が『すでに離婚している』という情報を出した。それで、どっと、各紙がその情報に飛びついた」と、日刊サイゾーがネタ晴らしをしているのだ(http://www.cyzo.com/2008/11/post_1187.html)。

では、翻って、「産経」の「文枝」の襲名はどうだろう。これも、マッシーパパが思うに、きっと、同類のものでなかったか?

即ち、昨年からなぜか落語家の襲名ラッシュが続いており、まず、「読売」がそれに目をつけ、

「昨年9月には四代目三遊亭歌奴、同じく、5年前に亡くなった七代目柳橋の弟子だった春風亭柏枝(はくし)が、八代目柳橋を襲名する。そして、今年5月にも、古今亭錦之輔が六代目今輔を襲名。さらに来年3月には、林家いっ平が父の名を継いで二代目林家三平を襲名する」と記事にした(http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/comedy/20080411et07.htm)。

それを、「産経」が昨年、9月に、「落語界で、襲名が相次いでいる。今年5月には六代目古今亭今輔、21日に八代目春風亭柳橋と四代目三遊亭歌奴が襲名。10月には五代目桂米團治(よねだんじ)が高座に復活する。襲名ラッシュに活気づく落語界だが、背景には襲名興行がもたらす“経済効果”もあるようだ」と後追い記事を書いたのだ(http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/080923/tnr0809230836005-n1.htm)。

早い話、「襲名」をネタに、「次は誰か」をめぐってしのぎを削っていたところ、前々から文枝一門でももっぱらネタになっていた六代目文枝に目をつけたということのようだ。しかも、桂三枝も押しも押される大看板になっているところからぼちぼちではと、先走りフライングになったのでないか(?)。

だが、マッシーパパは、今回はそんな誤報に目くじらを立てるつもりで、ブログに取り上げたのでない。それより、誤報を報じた「産経」も、記事が事実無根と訂正した「日刊サイゾー」も三枝の襲名を当然視しているのが気に入らないのである。

マッシーパパは日本の伝統芸である落語の大名跡を、最近の落語人気に便乗し、安易に襲名しすぎると思うからである。たとえば、尤も落語の下手なこぶ平が九代目林家正蔵を私する等、祖父の七代目は許すとしても、名跡を借りて名人芸を堪能させてくれた八代目を貶める仕儀であるのは間違いない。しかも、襲名披露で得たご祝儀を隠して申告せぬなど日本の伝統芸である落語を小ばかにした話でさえある。

このことは、桂小米朝の桂米團治襲名にもいえること。米團治といえば「人間国宝」である桂米朝の師匠にあたる上方落語の大看板。一代で大看板にした親の「米朝」を継ぐのならまだしも、その師匠筋の名跡を、しかも57年ぶりに継ぐのに本当にふさわしいか?大いに疑問である。

但し、「文枝」襲名はそれとは理由がちと異なる。つまり、新作落語しか高座で演じない三枝は、「上方落語四天王」と言われた師匠の芸風とはるか遠く、それだけでも襲名にそぐはないと思うからである。

しかも、五代目文枝自身、桂派の名跡を継いで苦労している落語家を見てきた為、弟子たちには薦めなかったという。そこのところが「枝雀」「ざこば」「南光」と同じ「桂」でもよその名跡まで引き継ぐ米朝一門と違うところである、とWikipediaは記している(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E6%96%87%E6%9E%9D_(5%E4%BB%A3%E7%9B%AE)。

逆にそこにいくと立派なのは、笑福亭仁鶴、六代目の遺言通り仁鶴に「七代目」を襲名するよう要請したが自ら大きくした「仁鶴」という名前を手放すのを嫌がって固辞したと聞く。

つまり、三枝師匠にもこれぐらいの矜持をもってほしいと思うからである。マッシーパパは、決して新作落語をさげすみ、嫌うものでない。むしろ、五代目今輔のおばあさんものや三遊亭円歌の「中沢家の人々」など彼らの新作は何度聞いても飽きないくらいである。

従って、これからも新作の「三枝」として、後世に語り継がれるぐらい「三枝」の名跡を大きくしてほしいのである。そして、「文枝」の襲名も急ぐことなく、この先、真に名人上手が出てくればその人に継いで貰うほうがよい。それこそが落語会発展に寄与すると思うのだが、マッシーパパの独りよがりだろうか・・。

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