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法律のプロでも下級審と上級審でこうも違う量刑。素人裁判員に任せてホントに大丈夫!?

2006年8月に、福岡市海の中道大橋で起きた3児死亡事故に関し、危険運転致死傷罪と道交法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)に問われた元同市職員今林被告(24)の控訴審判決が15日、福岡高裁であった。

判決は一審が「事故現場まで蛇行運転などをせず、事故後に警察官が酒気帯びとしたことなどを理由に正常な運転が困難な状態だったと認められない」と判断。事故原因は「脇見運転による過失」として業務上過失致死傷罪の懲役7年6月(求刑・懲役25年)とした。

一方、控訴審は「相当量の飲酒をし、事故当時、先行車を認識するのにも影響が出る危険な状態だった」と認定。危険運転致死傷罪が成立すると、同罪と道交法違反との併合罪により懲役20年としたのである(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090515-OYT1T00296.htm)。

処で、業務上過失致死傷罪と危険運転致死傷罪の違いは酒酔いの程度、即ち、「正常な運転が困難な状態かどうか」だが、実はこの被告、事故当時、海に落ちた相手の車をほったらかし逃走。しかも、友人に水を持ってこさせ酔いを醒ませてから出頭したという卑怯な男。

だからか、当時も、危険運転致死傷罪を逃れようとする隠蔽工作やひき逃げが社会問題化したので道交法改正により、飲酒運転とひき逃げの罰則が強化されたぐらいである。

それはともかくも、今回の判決がでた理由は検察側の提出した現場走行の動画。即ち、「道路は傾斜しており、前方を見てハンドルを調整しなければ走行できない」との証言が脇見の可能性を否定したからである。勿論、被告側は不服として、上告するようだから、裁判の帰趨に予断は許されない。

だけど、不可解な話である。一審は蛇行運転をせずといい、二審は酔っ払っていなければこんな運転にならないという。あまりにかけ離れた見解だが、どう贔屓味に見ても一審は不利。つまり、現場を始めからきちんと見ていれば「酒気帯び」か「泥酔」か分かりそうなもの。最も大事なことを一審は見落としてしまったといるので、おそらく、上告審でも覆らないと思う。

ともあれ、最近、このケースだけでなく、一審の凡ミスによる判決破棄の控訴審が目立ちすぎる。しかも、それも量刑が甘すぎるとする控訴審判決が多いのだ。

たとえば、「女児殺害ペルー人の裁判」も、高裁判決は一審の無機懲役判決に訴訟指揮や検察側の立証活動の不備を指摘しており、「渋谷の妹殺人・死体損壊罪」に問われた元予備校生・武藤勇貴被告(24)の控訴審も、一審の「死体損壊について無罪、殺人について懲役7年とした」判決を破棄、「死体損壊についても有罪とした上で、 懲役12年(1審求刑・懲役17年)を言い渡している(http://mobile.seisyun.net/cgi/agate/tsushima/newsplus/1240896059/a)。

そして、もっと酷いのは、先日エントリーで取り上げた痴漢冤罪のケース。一審、二審ともに「物証をないがしろに被害女性の証言だけ重視する」過ちを犯して最高裁で逆転無罪。有罪と無罪ではえらい違いすぎる。

いや、逆転無罪はこれだけでない。熊本県の小学男児(当時8才)に学校教育法で禁じる体罰を加えたかどうかで7年も争った裁判も同様である。これも結局、体罰と認定して損害賠償を命じた1、2審判決を破棄、原告の請求を棄却しているのだ(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/247906/)。

ともあれ、一方的に告訴人の言い分に偏より過ぎたのが間違いの元になったようであるが、こうも簡単に原判決が覆されるようでは裁判の信頼性が損じてくる。勿論、刑事も民事も裁判の判決が誤ったからと、裁判官が処罰されることのないのは、裁判の性格上理解できるが、かといって、初歩的な過ちまで看過するのには納得できない。

だからそのために、(裁判が)一般社会と乖離しないよう、裁判員制度を導入したのだと言う言い訳にも与(くみ)することはできない。

今は教師や医師の免許にまで、更新制を導入する話がでる時代。特に医師など医療過誤の追及が厳しくなった風潮もあってか、所属する医師会や学会の主催する学術講演会等で新しい医学の吸収に必死に勤めているようだ。

当然、裁判官も専門という分野では医者と同じで、任官したら終わりではやはりおかしいのではないか。少なくとも、このような誤判が目立つ以上、折に触れ、再教育できるような仕組みを講じるべきでないだろうか。

裁判員制度をより完全にするためにも、肝心の地方裁判所の裁判官が程度が低いようでは話にならないと思うが、法務省のおえらがたにぜひ検討していただきたいものだ。・・。

【参考:エントリー】

『痴漢冤罪に正義の鉄槌、最高裁で逆転無罪!』(09.4.16)

『裁判はホント難しい!「女児殺害ペルー人の裁判」やり直しで、裁判員制度、大丈夫!?』(08.12.11)

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受信: 2009年6月 5日 (金) 01時05分

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