あなたは愛する人のすべてを知っていますか?・・「ゼロの焦点」
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500円で地下鉄、市バス乗り放題の「ノーマイデーカー(毎月20日)」を利用して三宮に出ることが多い。先週の金曜日は久しぶりに家内と「神戸北浜」で食事をしての映画鑑賞。中年に人気の映画、「ゼロの焦点」を見てきたのだが、なんと平日なのに満席。
といっても、シネマコンプレックスのお決まりとして前半分の席はパラパラ。つまり、マッシーパパは平日にしか映画を見ないから、後ろの席の満席を見たことがないというだけのこと・・。
ま~、そんなことはどうでもいいのだが、前評判どおり、見ている人は中高年ばっか。やっぱ、映画の時代背景が戦後の混乱期。そして、作者の松本清張の書くのが、同じ推理ものでも社会派推理小説(事件そのものに加え、事件の背景を社会世相などに絡めて描き出すもの)だけに、いまどきの若者では、一寸重い感じがするのかも。
うちの娘など、「ゼロの焦点」見るぐらいなら、「名探偵コナン」のほうが面白いと茶化すのだからたまったものでない。
ともあれ、映画の「あらすじ」は、
「結婚式から7日後。以前の勤務地に引継ぎに行っていた夫、鵜原憲一(西島英俊)が失踪。残された妻、禎子(広末涼子)は憲一の足跡をたどって金沢へと旅立った。
そして、そこで禎子が見たものは夫の過去と、夫とかかわりのあった取引先の社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)と受付嬢の田沼久子(木村多江)の悲しい運命だった。
しかも、憲一の失踪と時を同じくして起こった連続殺人事件はすべて、憲一と関わりのある人間だったのである。
そして、すべての謎が明らかになるとき、衝撃の真相が禎子を待ち受けていた(http://www.tsutaya.co.jp/cinema/ms/zero-f/index.html#ac_story)」・・と公式オフィシャルが紹介する。
処で、この映画。なんとも奇妙なのである。確かに、夫(又は父親)の失踪(または殺人)を妻(又は娘)がその足跡を追っかけて謎解きするのは内田康夫や森村誠一の小説でおなじみのプロット(筋立て)。但し、それには必ず、探偵や刑事が側にいるのが普通である。
それが、この映画では謎解きのプロ(?)はいない。禎子の推理だけでプロットを追っているのだから、犯人探しの妙味がどうしても薄くなる。
たとえば、同じ清張もので、74年に映画化された、「砂の器」のように、二人の刑事が被害者の東北訛りと、「カメダ」という言葉を唯一の手がかりとして、犯人の天才作曲家を追い詰めていくあの緊迫感がない。
又、最近TVで再放送した「点と線」の、たけしの刑事が心中事件に疑問を持ったところから、「空白の4分間」のトリックにたどり着く推理の楽しさにかけるのである。
ひょっとして、「ゼロの焦点」の監督は、推理より「清張」の社会派推理の「社会派」に重点おいたのでなかろうか。きっと、清張生誕100周年記念作品ということでむしろ芸術路線を強調したかったのかも(?)。
それに、この作品はこれまでも映画で1回、ドラマで4回も放映されているから、監督は今までにない境地をひらきたかったのでは。
そして、全くタイプの違う三人の女優を絡ませることで、推理ものというより文芸路線に近い作品に仕上げたのでないだろうか。
だからか、ドラマっぽいもの嫌いのマッシーパパには、少し食いつきが悪かったのだと思う。それに何よりも、憲一をめぐる4つの殺人の不自然さは頂けない。
それだけに、どうでもいいはずの題名の「ゼロの焦点」の意味のほうが嫌に気になりだしたのだ。
ま~、清張はよく、難解な題名をつけるのだが、それでも、「砂の器」は物語の内容から、「いくら名声を積み上げても、もろくはかないもの」即ち、「人生は砂上の楼閣のようなもの」となんとなく理解できる。
又、「点と線」も、福岡の心中事件が東京の官僚汚職と関連。そして、「空白の4分間」のトリックを使ったのが省庁出入り業者と判明、しかも、最後にその妻の犯人にたどり着くという。いわば、点と点がつながって線になるという意味合いで納得できる。
とすれば、「ゼロの焦点」はなんとも判じ物のようである。
ヤフーの知恵袋には「光輝いているのにそ
それがベストアンサーなのだろうが、それでは佐智子だけに焦点を当てたことになり、主人公の禎子と憲一の存在が説明しきれない。マッシーパパは、むしろ、現在から過去(ゼロ)に焦点を当てると、誰でも人に隠しておきたいものがあるものだと清張が訴えたかったのではないかと一人合点しています。
ホント、昔の名作の題名って難しいですね。だからでしょうか、最近のテレビドラマのタイトルの長いこと。即物的ですよね!
エッ、マッシーパパのエントリーも長いって、うーん!・・。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪
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